帝王切開による術後の傷跡の痛みはいつまで?痛み止めの使用は?
もしかしたら帝王切開すると、楽に出産できるというイメージがあるかもしれません。
難産になってしまった場合は、開腹してしまったほうが楽になりますが、お腹を切っているわけですから、帝王切開の手術後はやはり痛みがでてきます。
今では、帝王切開も一般的になってきて多くの人が経験していますが、初めて出産を迎えるにあたっては「かなり痛いのではないか?」と不安に思うことでしょう。
いったい帝王切開手術をした場合は、傷の痛みはいつまで続くのか?
そして痛み止めは効くのでしょうか?
帝王切開の手術はどんな感じ?
帝王切開とは、手術で腹壁と子宮壁を切って、お腹の中から直接、赤ちゃんをとりだす方法です。
私もそうでしたが、逆子などの何らかの原因で自然分娩が難しくなった時に、帝王切開手術になります。
でも、そんなに怖がらないでくださいね。
帝王切開が一般的に多い手術だとしても、お母さんは何かと不安がでてきますよね。
私も不安でたまらなかったです。
帝王切開手術は、下半身麻酔と全身麻酔があり、ほとんどが下半身麻酔で行います。
私もそうでしたが、赤ちゃんの産声も聞こえましたし、目の前に赤ちゃんを連れてきてくださいました。
帝王切開の手術後
私の場合は、下半身麻酔でしたので、赤ちゃんの産声も聴けましたし、お顔もみせてもらいましたが、残念ながら抱っこする事はできなかったです。
帝王切開手術では、そういう病院が多いみたいですね。
そして、とにかく手術室に菌が繁殖したりするのを防ぐ為に、冷房がガンガンにきいてたせいか気温が低く、とにかく寒くて、身体がガタガタしてきたので、電気毛布で暖めてもらいました。
その後は個室へ移されました。
身体には点滴・尿管が付いていて、必要に応じて酸素マスクなどもあります。
麻酔が効いている間は、下半身が妙に重苦しくて寝返りも自分で出来ませんでした。
身体が動かせないので、看護師さんや付添の方にナプキン交換や、寝返りなどの介助をやってもらいました。
術後の傷口が開かないように、看護師さんからは1ヶ月~1ヶ月は重たい物を持たないようにと注意を受けました。
麻酔が切れた後の痛みはいつまで続く?
私の場合は、約半日くらいで麻酔がきれた覚えがあります。
やはりメスを入れている訳ですから、麻酔が切れると傷口の痛みが出てきます。
それと同時に、産後の子宮の収縮による後陣痛と呼ばれる痛みがありますが、これがかなりの痛みです。2日前後が痛みのピークになるでしょう。
授乳も子宮が収縮するので、後陣痛を感じやすく、なおさらお腹が痛いですね。
帝王切開の術後は、普通分娩より痛いとも言われているようです。
痛み止めの薬と効果はどれぐらい?
基本的には、術後の痛み止めは、座薬・ロキソニン・カロナールなどを6~8時間おきに使うことになります。
痛め止めの使用は、体力回復のことも考えると大事ですが、授乳の影響を考えると1~2日くらいを目処に使用する事が多いようです。
私はあまりの痛みに寝れなくて、最初の痛み止めは座薬を入れてくださいました。
個人差はあると思いますが、私は2~3日後には尿管も取れて、自力でトイレにいけたり、身体は動きやすくなりました。
でも、歩いたり、お腹に多少でも力がかかると痛かったです。
座薬の効果もあってか5日前後で、ほぼ痛みは楽になりました。
授乳の影響を考えると、薬は使用しないに越したことはありませんが、我慢しすぎも負担が大きいので、上手に活用しましょう。
術後はお腹に力を入れすぎないようにしよう
尿管がとれると、いよいよ自由に歩きまわれるようになりますね。
最初は、傷の痛みなのか、後陣痛の痛みなのか分からないくらいの時もありますが、ずっとではないので安心してくださいね。
ベッドのリクライニングを利用して、ちょっと上にあげて身体を横に倒すように起き上がると、お腹に力をいれすぎずに多少は楽ですよ。
また、動く事は回復を早めるので、できるだけ歩いたりする事で、癒着を防ぐ効果もあります。
新生児室に赤ちゃんの顔を見に行くのも、楽しみがあって頑張って歩けますね。
傷跡が「ケロイド」に?
帝王切開の手術法には2通りありまして、縦切りと横切りがあります。
私は縦切りの手術法で、へその下から恥骨にかけて傷口があります。
抜糸ですが、早ければ術後の6日目頃からやります。
私は、ホッチキスタイプのものでしたので、2日に分けて抜糸しました。
私は帝王切開手術をして、もう10年以上になりますが、傷跡はまだ消えていません。
やはり傷がつくと、完全には傷跡をなくすのは難しいと思われます。
ただ、心配なのが、傷跡が「ケロイド」になる事です。
ケロイドは、傷跡が赤く盛り上がって、腫れあがるようになってしまう状態を言います。
身体が傷を治そうとすると、このような症状はよく出てくるのですが、それが治らずに続いたりしてしまうんですね。
ケロイドはステロイド注射や内服薬など、様々な治療法があるので、病院に相談してみてくださいね。
私自身は、ケロイドではなかったのですが、このような対処の軽減があっても完璧ではありませんので、どうしても傷跡が気になる場合は、形成外科の受診も視野に入れてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
まさに出産は、自然分娩にせよ、帝王切開手術にせよ、痛みとの勝負でもありますね。
手術は、誰だって怖いもので、帝王切開手術は、貴方の赤ちゃんへの愛情の勇気の印です。
私は子供3人、帝王切開でしたが、陣痛も経験しています。
「痛くても可愛い赤ちゃんの顔をみると、その出産の痛みなんて忘れるよ」と言われた事ありますが、本当にそうで子供が増えていきました。
あまり、見まがえしすぎずにリラックスして、お母さんだぞっと、どんと構えてて大丈夫ですから、おおらかな気持ちで臨んでいくととてもよいと思います。
これからも大変かもしれませんが、応援していますね。
2016/08/17