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出産予定日超過すると誘発分娩?バルーンの痛みや出血はどれぐらい?

出産予定日に近づくと、その日を指折り数えて楽しみにしていることと思います。
臨月(10ヶ月)にもなると、いつ陣痛が来てもおかしくないのですが、あくまでも出産予定日なので予定日が超過する時もあるのです。

その際、出産が遅れることへの母体や胎児のリスクを考え、誘発分娩を行う事もあります。

予定日を超過している事で、不安と焦りがある中、誘発分娩と聞くと、「母子ともに負担はないかしら?」とも思いますよね。

ここでは、誘発分娩の種類とバルーンについて詳しく見ていきたいと思います。

出産予定日を超過すると?

妊婦

分娩の予定日を2週間以上過ぎても分娩にまで至らない場合は、予定日超過とみなします。

予定日が超過することで心配なのは、胎児の育ちすぎで自然分娩に困難がでる可能性です。
また、胎盤機能が低下して栄養や酸素の供給の不足で、胎児に影響がでる胎盤機能不全などが懸念されます。

そのため、誘発分娩で出産を促すことで、母子のリスクを減らす対処がされることがあります。

と言っても、何となくしかピンとこない方の為に、誘発分娩がどういうものかをまとめてみます。

関連記事⇒出産予定日が超過する原因や過ごし方とは?

誘発分娩とは?

人工的に陣痛を起こして、計画的な出産を行う分娩方法です。
以下の理由などにより、誘発分娩を医師が判断する場合があります。

1.予定日超過しても陣痛がこない場合。
2.微弱陣痛になって出産しにくい場合。
3.破水しても陣痛がこない場合。
4.計画分娩

ただ、誘発分娩をするのにもメリット・デメリットがありますので、医師とよく相談なさってくださいね。

急を要する決断が、必要な時もでてくるかと思いますので、今からでも知識を深めて、もしもの時に備えてくださいね。

ちなみに誘発分娩は、一般的な自然分娩+αの金額になります。
通常の分娩よりも費用がかかりますが、保険適用外となるため、出産一時金などを上手く活用して、お金の負担も減らしたいですね。

誘発分娩の種類や方法

1.卵膜剥離

お産が始まらないだけでなく、子宮口が固くて開かない時に医師が内診をして、赤ちゃんを包んでいる卵膜を子宮壁から少し剥がします。
これが刺激になり陣痛を誘発します。

2.人口破膜

赤ちゃんを包む卵膜を、人為的に破り、破水させる事です。

3.陣痛促進剤

陣痛促進剤は、陣痛がない時や微弱陣痛の時などに、有効な陣痛にしていきます。
また、妊娠超過でお産の兆候がない時にも使用されます。

陣痛促進剤の種類としては、まず飲み薬から始まりますが、効果がない場合は点滴や注射に替えることで効果を促します。
(オキシトシン製剤・プロスタグランディン製剤・麦角製剤など)

関連記事⇒陣痛促進剤の副作用やリスクとは?脳性マヒや自閉症って本当?

4.バルーン(メトロイリンテル)

小さな風船のような医療器具で、子宮口を刺激して分娩を誘発します。
かなり効果があるようで、その日のうちに分娩できたりするようです。
分娩が早くなるからといって、リスクもありますので、医師ときちんと相談なさってからにしてください。

5.ラミナリア

狭い子宮口を広げるために使用される海藻でできた器具です。

ラミナリアは水分を含むと膨らむ為、器具がお母さんの体内の水分を徐々に吸いとって、少しずつ子宮を広げていきます。
子宮口が、1.5cm以下の場合に使用されることがあります。

この方法はお産よりも激痛と感じる妊婦さんもいるようですが、あまり感じない妊婦さんもいて個人差が大きいようです。

6.運動

シンプルですが、運動をして血行をよくすることで、子宮口を開きやすくします。
お勧めは、ウォーキング・マタニティスクワット・ヨガなどで、運動不足の解消をすることができます。

7.帝王切開手術

妊婦の腹壁と子宮壁を切り開き、直接赤ちゃんを取り上げる方法です。

自然分娩が困難だったり(逆子や多胎など)、早く赤ちゃんを取り上げなければならない時(赤ちゃんの体力低下など)は帝王切開手術になります。
予定帝王切開手術と緊急帝王切開手術があります。

それでは、以上のような誘発分娩の中でも、特によく聞く「バルーン」についてまとめてみます。

バルーンを使用する条件と費用について

バルーンとは、その名の通り小さな風船のような器具で、子宮口にセットし、少しずつバルーンを膨らませることで、誘発分娩していきます。
これによって子宮を刺激し、子宮口を開けていくことで、分娩を誘発していきます。

バルーンは正式には「メトロイリンテル」といい「メトロ」と呼ばれる事もあります。

バルーンを使用する場合には、子宮口と赤ちゃんの間にへその緒が下がってくる事がないか、子宮が2cm以上開いているかなど一定条件が必要になります。
また、絶えずモニタリングを行い、お母さんや赤ちゃんに異常がないかを観察します。

バルーンの痛みはそれなりにあります

バルーンを挿入するわけですから、痛みはあるんじゃないか?

と不安はやはりあると思いますが、多少の痛みや違和感はあります。
他にも「ラミナリア」という器具も、子宮口を広げる事ができるので同様です。

ただ、痛みの感じ方も個人差があり、違和感が強かったと感じる方もいるようです。
緊張すると痛みが感じやすくなるので、出来る限り落ち着いてリラックスできる方法を知っていると楽になるかと思います。

リラックス法で一番手軽にできるのは、深呼吸をすることです。
まず、鼻から大きくお腹を膨らませながら深く吸っていき、口からふーっとゆっくりと吐ききります。

息を吐く時はなるべく身体の力を抜くようにすると、副交感神経が刺激されリラックス効果を得ることができます。

バルーンのリスクと出血

バルーンをつけていると、陣痛も等間隔になってきます。
そんな時にトイレに行ったりすると、出血がある事があります。

出血量は少量~多量まで人それぞれですが、まずは看護師さんに声をかけて様子をみてもらってくださいね。

リスクとしては、バルーン挿入時の細菌感染のリスクがあります。
この辺りは、病院側が無菌状態で管理したり、抗生剤によって予防しています。

挿入後は、バルーンが子宮を押し上げることで、胎児の位置が変化し出産が困難になる場合があります。
また、子宮の内圧が急激に上昇する事で子宮破裂のケースもあります。

まとめ

いかがでしたか?
ちょっと怖くなってしまったかもしれません。
出産予定日を超過するのも、誘発分娩を行うのも、不安がついてまわりますね。

だけど、お母さんはどんと構えてて良いのですよ。

どうかリラックスされて過ごされてくださいね。
ノンカフェインでのティータイムやお昼寝もよいですね。

普段の貴女らしくして、落ち着かれればよいのです。

外出先で産気づく心配もあるかと思いますので、必ず保険証・母子手帳・タオル・生理用ナプキンは持ち歩いてくださいね。

また心配事もあるかと思いますので、メリットやデメリットについても、医師と今後の事を十分に話し合ってくださいね。
今は医学の進歩でリスクも減ってきていますし、また不安の解消にもなりますね。
知識を深めて、いざという時の決断も相談しておくとよいかと思います。

そしてあなたと赤ちゃんにとって最善の方法を話し合ってください。
誘発分娩も立派なお産ですので、お母さんや赤ちゃんの生命を第一に考えて決断なさいますように。

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      2016/09/07

 - 出産