帝王切開による癒着の原因と確率は?二人目のリスクと予防方法は?
逆子など、出産における何らかのトラブルが起きると、帝王切開での出産になることがあります。
帝王切開はお母さんと赤ちゃんを守るために行うものですが、リスクもあるんですね。
そのリスクの一つが癒着です。
癒着が起きると、様々な症状が現れたり、二人目以降の出産に影響がでてきます。
そのため、癒着の原因や確率、予防について抑えておきましょう。
帝王切開による癒着の原因とその確率は?
帝王切開手術によって、開腹した傷跡は、縫合してその組織と臓器を自然治癒させていきます。
しかし、本来離れているべき組織同士がくっついてしまう場合があり、これが「癒着」の原因となります。
帝王切開手術だけでなく、開腹手術では90%の確率で癒着が生じるとされていまして、癒着防止シートなどで、対策が行われています。
女性の生殖器は、骨盤の中で膀胱と直腸に挟まれる位置にあります。
そのため、子宮を切る帝王切開では、近くにある膀胱や小腸と癒着してしまう事が多いんですね。
癒着による症状は?
癒着が起こると様々な症状が現れる場合があります
1.下腹部痛など
2.癒着性の腸閉塞・腸管のぜん動運動に傷害が起こる
3.次の帝王切開または、開腹手術時に癒着を剥ぐ作業から始めなければならない、また大量出血の可能性がある。
4.不妊症になりやすい
5.膀胱の機能障害
など、必ずしも起こるわけではないですので、過度に不安がらないようになさってくださいね。
二人目以降の癒着のリスク(反復帝王切開)
帝王切開手術での出産は、最近はとても一般的ですが、二人目以降の出産からは注意が必要になります。
二人目以降を帝王切開で出産する場合、前回の手術での癒着があると、赤ちゃんを取り出す為に癒着を剥がす作業が必要になります。
この為、膀胱が傷つき、再度の癒着や合併症などが起こる可能性があります。
ただ、一人目が帝王切開手術でも、二人目は自然分娩が可能な事もありますので、医師とよく相談なさってくださいね。
仮に二人目が帝王切開手術の場合、それ以降は、子宮破裂の恐れなどがある為に必ず帝王切開手術となります。
私の場合は、一人目と二人目が逆子だった為に帝王切開手術となり、3人目も帝王切開手術で出産しました。
癒着の予防方法について
開腹手術の90%で起こるとされる癒着は、仕方ないとはいえリスクを考えるとなるべく避けたいですよね。
医師も、もちろん最善を尽くしてくださるはずです。
それでも癒着は個人差としてもでてきますので、必ず防げるという事は難しいようです。
身体をよく動かす事も癒着を防ぐには効果的と言われてますが、術後は基本的に安静が第一なので、無理は禁物です。
最近では、ヒアルロン酸でできた癒着防止フィルムも使用されています。
これにより、反復帝王切開手術の時、赤ちゃんを取り出す作業の短縮にも繋がり、母体・胎児ともに安全性が高いとされています。
また、帝王切開手術後、子宮が十分に回復してから、次の妊娠までの期間(最低1年間)をおく事でリスクの回避にも繋がります。
まとめ
癒着しているかどうかは、開腹しない事には分からないため、確かに色んなリスクがあります
もちろん自然分娩でもリスクはあるわけでして、リスクのない出産はありません。ですから、必要以上に怖がる心配はないですよ。
癒着しやすくなるためか後陣痛も、一人目より二人目と痛みが増すと言われています。
私も痛くて歩くのが辛くて、手術の傷が痛いのか、後陣痛の痛みとWでなかなかなもんでしたが、痛みはちゃんと治まりましたよ。
素人判断は危険ですので、お辛い時も、気軽に医師や看護師さんに相談するのがよいと思います。
色んな不安を乗り越えて、お母さんは強くなっていくと思います。